企業リサーチ

沖縄電力の平均年収は807万円

国税庁統計の国内正社員平均545万円と比べると約1.5倍。有価証券報告書やグループ統合報告書など、一次情報だけを根拠に、給与・働き方・中途採用の実態を整理する。

有価証券報告書 / EDINET doc_id S100YGEA・提出日2026-06-25

807万円平均年収(単体・2025年度)

沖縄電力の平均年収は807万円(有価証券報告書より、単体)。国内正社員の平均年収545万円の約1.5倍にあたる。この記事では、その数字の出典から、働き方の自由度や育児支援に関する制度、中途採用の実態まで、公開されている一次情報だけで沖縄電力を整理する。

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沖縄電力の平均年収を有報の数字で確認する

「平均年収807万円」の根拠は有価証券報告書だ。2025年4月〜2026年3月期の「従業員の状況」に、平均年間給与8,079,519円として開示されている。上場企業に法律で提出が義務づけられている書類で、平均年間給与・平均勤続年数・平均年齢が毎年開示される。会社の広報発表ではなく、法律に基づく開示情報という点が数字の信頼性を支えている。なお、本シリーズでは万円未満を切り捨てて表記するため807万円としているが、正確には8,079,519円(807.9万円)だ。

項目数値出典
平均年間給与(単体)8,079,519円有価証券報告書
平均勤続年数(単体)21.2年有価証券報告書
平均年齢(単体)43.9歳有価証券報告書
従業員数(単体/連結)1,511人/3,154人有価証券報告書
国内正社員の平均年収545万円国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査
倍率約1.5倍上記2数値からの計算値

平均年収の比較(万円)

沖縄電力807万円
国内正社員平均545万円

なぜここまで差がつくのか

沖縄電力は、沖縄本島だけでなく、宮古島・石垣島・波照間島など多数の離島を含む沖縄県全域の送配電を担う地域電力会社だ。本店は沖縄県浦添市にある。電力小売自由化により契約先は他の小売電気事業者も選べるが、沖縄電力は沖縄県の送配電網そのものを支える立場にある。平均勤続21.2年という数字は、離島を含む地域インフラを支える人材が長く安定して働いていることを示している。

働き方の実態――フレックス・育休・安全性のデータ

求職者にとって大事なのは、入社後に実際に使える制度や、働く上での安心感だ。沖縄電力は「おきでんグループ統合報告書2024」で、次の数字と制度を公開している。

フレックス制度活用率

93%

社内目標は100%

男性の育児休業取得率

85.5%

前年度から25.9ポイント上昇

定期健康診断受診率

100%

死亡災害発生件数

0件

女性管理職の比率

4.6%

2023年度実績・2018年度の3.6%から上昇

波照間島での再エネ100%供給実証

約229時間27分

2020年達成・MGセットによる系統安定化で連続供給

出典: おきでんグループ統合報告書2024(フレックス制度活用率・男性育児休業取得率・定期健康診断受診率・死亡災害発生件数・女性管理職比率・波照間島の再エネ実証、いずれも同報告書の指標ページより)。2026年9月27日確認。有給休暇取得率・離職率・寮や社宅などの住まい関連の福利厚生は、公式ページ上で具体的な数値や制度を確認できなかったため、本記事では扱っていない。

沖縄電力は中途採用をしているのか

「離島を含む地域インフラの電力会社は中途採用に消極的では」と思われがちだが、沖縄電力公式サイトの中途採用ページによると、2026年10月4日時点で次の職種カテゴリが募集中だ(募集期間2026年9月25日〜10月25日)。

年度募集職種カテゴリ数
2026年10月時点2カテゴリ

募集されているのは技術系総合職・事務系総合職の2カテゴリ。応募資格は「2026年4月1日時点で35歳以下の既卒者」(大学院・大学・短大・高専・専門学校・高校卒が対象、専攻や前職の経験は不問)で、大学卒業後3年以内で正社員勤務経験がない人や沖縄電力グループ在籍者は対象外。各カテゴリの具体的な募集人数は公式ページからは確認できなかった。気になる場合は、募集期間内に公式ページを直接確認するのが確実だ。

離島を支える企業に多い「採用情報の死角」

沖縄電力のように離島を含む地域に根差した事業を展開する企業では、中途採用の詳細が自社サイトの奥や外部の求人サイトにしか載っていないことがある。転職エージェントが扱えるのは契約済みの企業の案件だけなので、こうした地域密着型の採用情報はエージェント経由では見つけにくい。志望する企業があれば、エージェントに頼りきらず公式サイトを定期的にチェックしておくと安心だ。

よくある質問

沖縄電力の平均年収はなぜ807万円になるのですか?

有価証券報告書に開示された平均年間給与が8,079,519円(≒807万円)だから。沖縄本島と多数の離島を含む県全域の電力インフラを支える事業規模と、平均勤続21.2年という定着率の高さが背景にあると考えられる。

沖縄電力は中途採用をしていますか?

している。公式中途採用ページでは2026年10月4日時点で技術系総合職・事務系総合職の2カテゴリが募集中(募集期間2026年9月25日〜10月25日)。応募資格は2026年4月1日時点で35歳以下の既卒者など。各カテゴリの具体的な募集人数は公式ページからは確認できなかった。

沖縄電力のフレックス制度や育休の取得状況はどのくらいですか?

おきでんグループ統合報告書2024によると、フレックス制度活用率は93%(社内目標100%)。男性の育児休業取得率は85.5%で、前年度から25.9ポイント上昇している。

平均年収の数字はどこで確認できますか?

金融庁のEDINETで、沖縄電力株式会社が提出した有価証券報告書(doc_id: S100YGEA、提出日2026-06-25)の「従業員の状況」欄から誰でも確認できる。

沖縄電力ならではの取り組みはありますか?

離島である波照間島で、再生可能エネルギーのみで約229時間27分(約10日間)の連続供給を実証した実績がある(2020年達成、MGセットによる系統安定化)。おきでんグループ統合報告書2024では「世界的にも類を見ない取り組み」と紹介されている。

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