企業リサーチ
日本郵船の平均年収は1,554万円
国税庁統計の国内正社員平均545万円と比べると約2.9倍。有価証券報告書や公式の人事データ開示資料など、一次情報だけを根拠に、給与・福利厚生・中途採用の実態を整理する。
有価証券報告書(第139期) / EDINET doc_id S100YBT6・提出日2026-06-16
日本郵船の平均年収は1,554万円(有価証券報告書より、単体)。国内正社員の平均年収545万円の約2.9倍にあたる。この記事では、その数字の出典から、有給休暇や育児・住まいに関する福利厚生、中途採用の実態まで、公開されている一次情報だけで日本郵船を整理する。
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「平均年収1,554万円」の根拠は有価証券報告書だ。第139期(2025年4月〜2026年3月)の「従業員の状況」に、平均年間給与15,545,044円として開示されている。上場企業に法律で提出が義務づけられている書類で、平均年間給与・平均勤続年数・平均年齢が毎年開示される。会社の広報発表ではなく、法律に基づく開示情報という点が数字の信頼性を支えている。なお、本シリーズでは万円未満を切り捨てて表記するため1,554万円としているが、正確には15,545,044円(1554.5万円)だ。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 平均年間給与(単体) | 15,545,044円 | 有価証券報告書 |
| 平均勤続年数(単体) | 13.9年 | 有価証券報告書 |
| 従業員数(単体) | 1,937人 | 日本郵船「人事データ」(2025年度) |
| 従業員数(連結) | 39,830人 | 有価証券報告書 |
| 国内正社員の平均年収 | 545万円 | 国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査 |
| 倍率 | 約2.9倍 | 上記2数値からの計算値 |
平均年収の比較(万円)
なぜここまで差がつくのか
日本郵船(日本郵船株式会社、NYK Line)は、1885年の創業以来140年以上にわたって外航海運事業を営んできた、日本を代表する海運会社だ。自動車専用船の分野では「世界最大規模である約120隻の船隊」を擁し、グローバルな自動車物流を支えている。連結では約4万人、単体では約1,900人の社員が在籍し、海上職・陸上職それぞれのキャリアパスが用意されている。
働き方の実態――有給・育休・残業のデータ
求職者にとって大事なのは、入社後に実際に使える制度や、働く上での安心感だ。日本郵船は公式の「人事データ」開示資料と採用サイトの「福利厚生」ページで、次の数字と制度を公開している(いずれも2025年度・単体の実績)。
有給休暇平均取得率
65.0%
2025年度実績・陸上職(出向者除く)、夏季冬季特別休暇を含む
育児休業制度利用者率
男性85.9%・女性100%
2025年度実績
育児休業後の復職率
98.6%
2025年度実績
離職率
3.1%
2025年度実績(全体)
1カ月当たりの法定外労働時間
18.6時間
2025年度実績
独身寮
あり
食堂完備・会社補助により安価に利用可能
社宅
あり
会社名義で契約した賃貸マンション・アパートを利用可能
出典: 日本郵船「人事データ」https://www.nyk.com/sustainability/pdf/report_012.pdf (有給休暇取得率・育児休業制度利用者率・育休後復職率・離職率・法定外労働時間、いずれも2025年度・単体実績)/日本郵船 採用サイト「研修制度・福利厚生」https://www.nyk.com/recruit/newgraduate/workstyle/welfare/ (独身寮・社宅)。2026年10月4日確認。
日本郵船は中途採用をしているのか
「大手海運会社は新卒中心では」と思われがちだが、日本郵船の「人事データ」開示資料によると、2025年度のキャリア(中途)採用人数は28名、新卒・キャリアを合わせた新規雇用人数全体に占めるキャリア採用の比率は27.5%にのぼる。
| 年度 | キャリア採用人数 |
|---|---|
| 2023年度 | 27人 |
| 2024年度 | 23人 |
| 2025年度 | 28人 |
2025年度のキャリア採用人数28名の内訳は男性22名・女性6名で、同年度の新規雇用人数全体(102名)の27.5%を占める。年度によって採用人数に変動はあるものの、毎年一定数のキャリア採用が継続している。具体的な募集職種や応募資格は、採用サイトの「キャリア採用」ページで直接確認するのが確実だ。
専門職の多い海運業界に起こりやすい「求人の死角」
日本郵船のように専門性の高い海運・物流事業を営む企業では、キャリア採用の募集が本社の専門部署ごとに個別に出ることが多く、求人サイトの一覧では業界や職種の分類が粗くなりがちだ。エージェントが持つ案件は取引先の範囲に限られるため、こうした専門部署発の募集情報は網からこぼれやすい。海運業界を志望するなら、企業の公式キャリア採用ページを自分の目で定期的に見ておくことが欠かせない。
よくある質問
日本郵船の平均年収はなぜ1,554万円になるのですか?
有価証券報告書に開示された平均年間給与が15,545,044円(≒1,554万円)だから。外航海運という事業の専門性と、世界最大規模の自動車船隊を含むグローバルな事業規模が背景にあると考えられる。
日本郵船は中途採用をしていますか?
している。公式の「人事データ」によると2025年度のキャリア採用人数は28名で、新規雇用人数全体の27.5%を占める。具体的な募集職種は採用サイトの「キャリア採用」ページで確認する必要がある。
日本郵船の有給休暇取得率はどのくらいですか?
公式の「人事データ」によると2025年度実績で65.0%。ただしこれは陸上職(出向者を除く)の数値で、夏季・冬季特別休暇を含む。海上職は対象外。育児休業制度利用者率は男性85.9%・女性100%、育休後の復職率は98.6%(いずれも2025年度・単体実績)。
平均年収の数字はどこで確認できますか?
金融庁のEDINETで、日本郵船株式会社が提出した有価証券報告書(doc_id: S100YBT6、提出日2026-06-16、第139期)の「従業員の状況」欄から誰でも確認できる。
日本郵船には住まいに関する福利厚生がありますか?
公式採用サイト「研修制度・福利厚生」によると、食堂を完備し会社補助で安価に利用できる独身寮や、会社名義で契約した賃貸マンション・アパートを社宅として利用できる制度がある。
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