転職ノウハウ

【転職エージェントおすすめ】大手3社の併用登録が正解|リクルート・doda・マイナビの使い分けと比べ方

エージェントの使いやすさは、会社より担当者で大きく変わる。だから1社を選ぶのではなく、大手3社に登録して比べながら使う。その理由と具体的な比べ方をまとめた。

公開日 2026-10-04

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「転職エージェントが多すぎて、どこに登録すればいいかわからない」 「ランキング1位のところに登録しておけば大丈夫?」

転職エージェントを調べると、何十社も並んだランキング記事がたくさん出てきます。ただ、どれだけ比べても「この1社が正解」とは決められません。エージェントの使いやすさは、会社よりも、担当になった人で大きく変わるからです。

そこでこの記事では、1社を選ぶのではなく、大手3社に登録して、比べながら使う方法をおすすめします。

この記事でわかること

  • おすすめの大手転職エージェント3社と、それぞれの役割
  • 1社だけで転職活動をすると見えなくなること
  • 3社の担当者や求人を比べる具体的な手順

1. 結論:おすすめの転職エージェントは大手3社。1社に絞らず併用しよう

先に結論です。転職エージェントは、次の3社に登録しましょう。

リクルートエージェントdodaマイナビ転職エージェント
役割量安定若手・中小
ひとことで求人数が最多。市場の全体像がわかる担当者が安定。自分で応募もできる20代と中小の優良企業に強い
求人数公開 約80万件/非公開 約29万件約32万件(非公開求人を含む)公開 約15万件/非公開 約4万件
向いている人すべての人すべての人20代〜30代前半
登録無料で登録する無料で登録する無料で登録する

※求人数は2026年8〜10月時点のものです。各社で数え方が異なるため、目安としてご覧ください。

3社とも、登録も利用も無料です。

なぜ1社ではなく3社なのか

1社だけで転職活動をすると、次の3つをその1社に任せきりにすることになります。

  • 担当者:合うかどうかは、会ってみるまでわからない
  • 紹介される求人:どの求人を見せるかは、エージェントが決めている
  • 年収の目安:提示された金額が、自分の相場なのかを確かめられない

3社に登録すれば、担当者・求人・年収の目安を比べられるようになります。比べる相手がいることで、初めて「この担当者は信頼できる」「この年収は妥当だ」と判断できます。

3社の役割分担

  • リクルートエージェントで、どんな求人がどれくらいあるのか、全体像をつかむ
  • dodaを、担当者が安定した転職活動の軸にする
  • マイナビ転職エージェントで、20代向けの求人や中小の優良企業の求人を拾う

それぞれの詳しい特徴は4章で、3社を比べる具体的な手順は5章で解説します。

30代後半以降の方や、年収600万円以上を目指す方は、マイナビの代わりにJACリクルートメントを使う方が合っています。詳しくは7章をご覧ください。


2. おすすめの転職エージェントの選び方

2-1. 最初に登録するなら大手の「総合型」がいい理由

転職エージェントは、大きく3つのタイプに分かれます。

タイプ特徴代表例
総合型業界や職種を問わず、幅広い求人を扱うリクルートエージェント、doda、マイナビ転職エージェント
特化型IT、医療、営業など、特定の業界や職種に絞っている業界ごとに多数ある
ハイクラス型年収の高い管理職や専門職の求人が中心JACリクルートメント、ビズリーチ

最初に登録するなら、大手の総合型がおすすめです。理由は3つあります。

① 求人が多いので、選択肢を狭めずに済む

転職活動の最初の段階では、自分にどんな求人が合うのか、まだはっきりしていない人がほとんどです。最初から特定の業界に絞ったエージェントを使うと、他の業界にあったかもしれない選択肢に気づけません。まずは幅広い求人を見て、自分の可能性を広く知ることが大切です。

② 非公開求人にアクセスできる

非公開求人とは、転職サイトなどに一般公開されず、エージェントに登録した人だけに紹介される求人のことです。企業が非公開にするのは、たとえば次のような理由です。

  • 新規事業など、競合他社に知られたくない募集である
  • 応募が殺到しないよう、条件に合う人だけに絞って紹介したい

たとえばリクルートエージェントは、非公開求人を約29万件扱っています(2026年8月時点)。こうした求人は、登録しなければ存在すら知ることができません。

③ 自分に合うタイプが見えてから、特化型を足せばいい

総合型で転職活動を始めて、「やっぱりIT業界に絞りたい」「年収をもっと上げたい」と方向性が見えてきたら、そのとき特化型やハイクラス型を追加すれば十分です。順番を逆にする必要はありません。

2-2. ランキングで1社に絞ってはいけない理由

「転職エージェント おすすめ」と検索すると、ランキング記事がたくさん出てきます。ただ、ランキングで1位の会社に登録すれば安心、とは言えません。

理由①:ランキングは「会社」の評価で、「担当者」の評価ではない

ランキングが比べているのは、求人数やサポート内容といった、会社としての特徴です。しかし、実際に転職活動を一緒に進めるのは担当者です。評判のいい会社でも、担当になった人と合わなければ、転職活動はうまく進みません。

理由②:ランキングの順位は、あなたに合うかどうかで決まっていない

20代で初めて転職する人と、30代で年収アップを目指す人とでは、合うエージェントが違います。ランキングは多くの人に向けた平均的な評価なので、あなたにとっての順位とは一致しません。

理由③:ランキングの順位には、紹介料が影響していることもある

転職エージェントのランキング記事の多くは、読者が登録すると記事を書いた側に紹介料が入る仕組み(アフィリエイト)で運営されています。この記事も同じです。そのため、紹介料の高い会社が上位に来やすい面があることも、知っておいて損はありません。

だからこそ、ランキングで1社を選ぶのではなく、複数のエージェントに登録して、自分の目で比べるのがいちばん確実です。比べないと何が見えなくなるのかは、次の3章で詳しく解説します。


3. 1社だけだと見えない3つの死角

転職エージェントは、無料でここまでしてくれるのかと思うほど、心強いサービスです。ただし、1社だけで使っていると、どうしても見えなくなることがあります。 ここでは、そうした「死角」を3つ紹介します。

3-1. エージェントの質は、会社ではなく担当者で決まる

同じ会社のエージェントでも、担当者によって、サポートの質は大きく変わります。

  • 担当者の経験年数や、得意な業界・職種は人によって違う
  • 担当者は多くの求職者を同時に受け持っていて、一人ひとりにかけられる時間には限りがある
  • 連絡の速さや、話の聞き方、提案の仕方の相性も人それぞれ

この差は、転職活動の結果を大きく左右することがあります。たとえば、次のようなことが起こり得ます。

例①:書類選考に全部落ちて、自信をなくす

担当者に勧められるまま10社に応募したところ、全社、書類選考で不合格だった。

「自分には、転職市場で通用する経験がないのかもしれない」

そう落ち込んで、転職活動そのものをやめてしまう。

ところが、別のエージェントで同じ経歴のまま応募し直したら、書類選考を通過した。原因は経歴ではなく、担当者の求人の選び方や、書類の見せ方にあったのかもしれません。

例②:「あなたの経歴だと厳しい」と言われて、諦める

本当はマーケティング職に挑戦したかったのに、担当者から「あなたの経歴だと、マーケティング職は厳しいですね」と言われ、諦めて同じ職種の求人に応募した。

ところが実際には、その担当者がマーケティング業界の求人や採用事情に詳しくなかっただけだった。業界に詳しい担当者なら、営業の経験が評価される求人を紹介できていたかもしれません。

どちらにも共通する怖さは、1社しか使っていないと、うまくいかない原因が「自分」なのか「担当者」なのかを見分けられないことです。 比べる相手がいないので、多くの人は原因を自分の方に求めてしまいます。そして、本当はあったはずの選択肢に気づかないまま、諦めてしまうのです。

3-2. 見せられる求人は、エージェントが選んで並べている

エージェントから紹介される求人は、たくさんある求人の中から、担当者が「この人に合いそう」と選んだものです。

これ自体は、エージェントを使う大きなメリットです。何十万件もの求人を自分で一つひとつ見る必要がなくなります。

ただ、裏を返せば、あなたが目にする選択肢の範囲と順番は、担当者の判断で決まっているということです。

  • 担当者が「この人には向かない」と判断した求人は、そもそも紹介されない
  • 最初に紹介された求人が、無意識のうちに比較の基準になりやすい

その結果、自分で選んだつもりでも、実際には担当者が用意した選択肢の中から選んでいた、ということが起こります。別のエージェントに登録して、違う担当者から紹介を受けて初めて、「こんな求人もあったのか」と気づく人も少なくありません。

3-3. 提示される年収が、自分の相場とは限らない

エージェントとの面談では、「あなたの経歴なら、年収○○万円くらいの求人が中心になります」と、年収の目安を伝えられることがよくあります。この金額は、そのまま自分の相場だと受け取ってしまいがちです。

ただ、この金額が妥当なのかは、1社だけでは判断できません。エージェントの報酬の仕組みを知ると、その理由がわかります。

  • エージェントの報酬は、転職が決まったときに企業から支払われる。金額は一般的に、転職者の年収の3割前後
  • そのため、年収が高いほど報酬も増える。年収を上げたい動機がある
  • 一方で、強気に交渉して内定が流れてしまうと、報酬はゼロになる。確実に決まる金額で進めたい動機もある

エージェントには、年収を上げたい理由と、確実に決めたい理由の両方があります。どちらに傾くかは、担当者や状況によって変わります。

たとえば、同じ経歴でも、こんなことが起こり得ます。

  • A社の担当者:「年収480万円前後の求人が中心ですね」
  • B社の担当者:「同じ経歴なら、550万円の求人も狙えますよ」

1社だけなら、480万円が自分の相場だと思い込んだまま転職活動を進めてしまいます。2社の話を聞いて初めて、自分の年収の幅が見えてきます。

3つの死角に共通する原因は「比べる相手がいない」こと

ここまでの3つの死角は、どれもエージェントが悪いわけではありません。担当者の得意不得意も、求人を選んで紹介することも、報酬の仕組みも、サービスの性質上どうしても生まれるものです。

共通する原因は、比べる相手がいないことです。だからこそ、解決策もシンプルです。

複数のエージェントに登録して、担当者・求人・年収の目安を比べる。

次の4章では、併用にぴったりな大手3社の特徴と役割を解説します。


4. おすすめ大手3社の特徴と役割

ここからは、併用をおすすめする大手3社を、1社ずつ紹介します。3社はどれも総合型ですが、得意なことが少しずつ違います。それぞれの役割を意識して使い分けると、併用の効果が大きくなります。

4-1. リクルートエージェント【量】:求人数が最多。市場の全体像をつかむ

役割:どんな求人がどれくらいあるのか、全体像をつかむ

リクルートエージェントの最大の強みは、求人の量です。公開求人が約80万件、非公開求人が約29万件と、業界でも最大級の求人を扱っています(2026年8月時点)。

主な特徴

  • 求人数が圧倒的に多い:業界や職種を問わず、幅広い求人から選べる
  • 企業スカウトが届く:職務経歴を匿名で公開しておくと、興味を持った企業から声がかかる
  • 転職活動を一元管理できる:専用の管理画面(Personal Desktop)で、応募状況や面接の日程をまとめて管理できる

気をつけたい点

  • 約3か月での転職を目安にした、短期集中型のサポート。じっくり時間をかけたい人は、期限のないdodaやマイナビとあわせて使うと安心
  • 担当者の人数が多い分、担当者による当たり外れの差が出やすい、という声もある

こんな人におすすめ

  • 自分にどんな選択肢があるのか、まず広く知りたい人
  • 年代や業界を問わず、すべての人

4-2. doda【安定】:担当者が安定していて、自分でも応募できる

役割:転職活動の軸にする

dodaは、求人数約32万件(非公開求人を含む、2026年10月時点)を扱う大手です。他社にない特徴は、転職サイトと転職エージェントが1つになっていることです。

主な特徴

  • 1回の登録で3つの使い方ができる:自分で求人を探して応募する、担当者に求人を紹介してもらう、企業からスカウトを受ける、の3つ
  • 担当者の当たり外れが少ない:という声が多い。3-1で紹介した担当者の当たり外れのリスクを抑えやすい
  • 診断ツールが充実している:年収査定など、無料で自分の市場価値の目安を確かめられる

気をつけたい点

  • メールや電話の連絡が多い、という声がある。連絡の頻度や手段は担当者に希望を伝えておくとよい

こんな人におすすめ

  • エージェントの紹介を受けつつ、自分でも求人を探したい人
  • 担当者選びで失敗したくない人

4-3. マイナビ転職エージェント【若手・中小】:20代と中小の優良企業に強い

役割:20代向けの求人や、中小の優良企業の求人を拾う

マイナビ転職エージェントは、20代や第二新卒の転職に強いエージェントです。公開求人は約15万件、非公開求人は約4万件(2026年10月時点)。大手2社と比べると数は少ないものの、他の大手サイトにはあまり載っていない、中小の優良企業の求人を多く持っています。

また、オリコン顧客満足度調査の「転職エージェント」部門では、2026年に4年連続で総合1位を獲得しています。

主な特徴

  • 20代・第二新卒に強い:若手を採用したい企業の求人が多い
  • 中小の優良企業に出会える:知名度は高くなくても、働きやすい企業の求人が見つかりやすい
  • 書類添削や模擬面接に回数の制限がない:サポート期間にも期限がないので、自分のペースで転職活動を進められる

気をつけたい点

  • 30代後半以降や、年収の高い管理職の求人は少なめ

こんな人におすすめ

  • 20代〜30代前半の人
  • 初めての転職で、書類や面接にじっくり向き合いたい人
  • 「まだ転職するか決めていない」段階から相談したい人

4-4. 3社の比較表

リクルートエージェントdodaマイナビ転職エージェント
役割量安定若手・中小
求人数公開 約80万件/非公開 約29万件約32万件(非公開求人を含む)公開 約15万件/非公開 約4万件
得意な年代すべての年代すべての年代20代〜30代前半
強み求人数が最多転職サイトとエージェントが一体。担当者が安定若手と中小企業に強い。書類添削や模擬面接に回数の制限がない
スカウトありありあり
サポート期間約3か月が目安(状況によって異なる)期限なし期限なし
気をつけたい点担当者の当たり外れの差が出やすい連絡が多め30代後半以降の求人は少なめ

※求人数は2026年8〜10月時点のものです。各社で数え方が異なるため、目安としてご覧ください。

3社はどれも登録・利用ともに無料です。3社に登録したら、次は担当者や求人を比べていきましょう。具体的な手順は5章で解説します。


5. 3社を比べる具体的な手順

3社に登録したら、次は比べる番です。「比べる」といっても、何をどう比べればいいのかわからない人も多いはずです。ここでは、誰でもすぐに使える手順を3つ紹介します。

5-1. 初回面談で、3人の担当者に同じ質問をする

登録すると、まず担当者との面談(キャリアカウンセリング)があります。この面談で、3人の担当者に同じ質問をしてみてください。 同じ質問をすると、答えの具体性や根拠の違いがはっきり見えてきます。

初回面談で聞きたい5つの質問

#質問この質問でわかること
1私の経歴で、評価されるポイントと弱いポイントはどこですか?あなたの経歴をどれだけ具体的に理解しているか
2私は、どれくらいの年収の幅を狙えますか?その根拠も教えてください提示された年収が妥当か(3-3の死角)
3紹介していただいた求人は、どんな理由で選びましたか?求人を選ぶ基準(3-2の死角)
4本当は○○職に興味があります。私の経歴だと難しいですか?難しいなら、何があれば可能性がありますか?「難しい」で終わらせず、道を探してくれるか(3-1の例②)
5○○業界の転職を支援した経験はありますか?担当者の得意分野

答えを聞くときのポイント

  • 具体的か:「あなたなら大丈夫です」ではなく、経歴の中身に触れて答えているか
  • 根拠があるか:年収や求人について、なぜそう言えるのかを説明できるか
  • 否定だけで終わらないか:「難しい」と言うなら、代わりの道も示してくれるか

3人の答えを並べると、「この人は自分の経歴をよく見てくれている」「この人は根拠が薄い」といった差が、自然と見えてきます。

5-2. 紹介された求人と年収の見込みを、1枚の表に並べる

面談のあと、紹介された求人や担当者の印象を、1枚の表にまとめておきましょう。頭の中で覚えておくだけでは、比べているつもりでも、最後に話した担当者の印象に引っ張られてしまいます。

比較表のテンプレート

リクルートエージェントdodaマイナビ転職エージェント
担当者名
提示された年収の幅例:450〜520万円
年収の根拠
紹介された求人の数
求人の傾向(業界・職種・企業規模)
評価されたポイント
返信の速さ
相性(◎○△)

この表を埋めていくと、次のようなことがわかります。

  • 年収の幅:3社の数字を並べれば、自分の相場が見えてくる
  • 求人の傾向:1社だけでは紹介されなかった業界や職種に気づける
  • 担当者の差:評価されたポイントが担当者ごとに違えば、自分の強みを多角的に知るヒントになる

5-3. 担当者を変えた方がいいサインと、変更の頼み方

比べてみて、次のようなサインがあったら、担当者の変更を考えてみてください。

  • 希望と違う求人ばかり紹介され、理由を聞いても説明がない
  • 質問への答えに根拠がない:「大丈夫ですよ」「みなさんそうです」で終わる
  • 応募や内定の承諾を急かす:「今週中に決めないと埋まります」と、考える時間をくれない
  • 書類選考で落ち続けても、見直しの提案がない
  • 連絡が極端に遅い:数日たっても返信がないことが続く

担当者は、3社とも変更を頼むことができます。

変更の頼み方
リクルートエージェント公式サイトのヘルプページから問い合わせる
doda会員ページの「登録情報設定」から「変更申請」を行う
マイナビ転職エージェント電話、メール、Webサイトの問い合わせ窓口から申し出る

dodaは公式サイトで、担当者の変更を頼んでもサービスの利用に悪い影響はない、と明言しています。気まずく感じる必要はありません。ただし、どの会社も、希望どおりに変更できない場合はあります。

依頼するときは、変えてほしい理由を具体的に書くと、次の担当者を選んでもらいやすくなります。たとえば、次のように書けば十分です。

いつもサポートいただきありがとうございます。○○業界への転職を考えており、その分野に詳しい方にご相談したいと考えています。可能であれば、担当の方を変更していただけないでしょうか。

3社を比べて、信頼できる担当者が見つかったら、その人を転職活動の軸にしましょう。他の2社は、求人の幅や年収の相場を確かめるための、比較役として使い続ければ十分です。


6. 併用の注意点

3社の併用にはメリットが多い一方で、気をつけたい点もあります。ここでは、併用するときに押さえておきたい注意点を4つ紹介します。

6-1. 同じ企業に、別々のエージェントから応募しない

併用していると、同じ企業の求人を、別々のエージェントから紹介されることがあります。気づかずに両方から応募してしまうと、企業の採用担当者に「応募の管理ができていない人」という印象を与え、選考で不利になる可能性があります。

防ぎ方

  • 5-2の比較表に、応募した企業名と、どのエージェントから応募したかを書き足しておく
  • 別のエージェントから同じ企業を紹介されたら、「すでに他社経由で応募しています」と伝える

6-2. 連絡の量は、最初にコントロールする

3社に登録すると、電話やメールの連絡が一気に増えます。仕事をしながら転職活動をしていると、連絡に追われて疲れてしまうこともあります。

連絡の量は、最初の面談で希望を伝えておくのがいちばん効果的です。

  • 連絡の手段:「電話よりメールでお願いします」
  • 連絡がつく時間帯:「平日は19時以降なら電話に出られます」
  • 求人紹介の頻度:「求人は週に1回、まとめて送っていただけると助かります」

最初に伝えておけば、担当者も対応しやすくなります。言いにくければ、「仕事中は電話に出られないので」と理由を添えるだけで十分です。

6-3. 併用していることは、正直に伝えていい

「他のエージェントも使っていると言ったら、嫌な顔をされるのでは」と心配する人もいるかもしれません。ですが、3社とも公式サイトで、複数のエージェントの併用について解説しています。併用はごく一般的なことで、隠す必要はありません。

むしろ、正直に伝えた方がメリットがあります。

  • 他社での応募状況を伝えておけば、6-1の重複応募を防ぎやすい
  • 他社の選考の進み具合を伝えておけば、面接の日程や内定の時期を調整してもらいやすい

伝え方は、たとえば次のような一言で十分です。

他に2社のエージェントも利用しています。応募状況は随時お伝えしますので、重複しないよう確認させてください。

6-4. 内定の時期がずれて、比べられないまま決めてしまわない

併用で起こりやすいのが、内定の時期のずれです。

たとえば、A社経由の企業から先に内定が出て、「1週間以内に返事をください」と言われたとします。ところが、B社経由で本命の企業の選考がまだ途中。比べたいのに、返事の期限が先に来てしまう、という状況です。

ここで焦って承諾すると、せっかく3社で選択肢を広げたのに、比べないまま決めることになってしまいます。

防ぎ方

  • 選考が進んだら、各社の担当者に他社の選考状況を共有しておく
  • 先に内定が出そうなら、担当者に「他社の結果が出るまで、返事を待ってもらえないか」と企業に交渉してもらう
  • 本命の企業の選考は、できるだけ早めに進めてもらうよう頼んでおく

担当者は、こうした日程の調整にも慣れています。早めに相談しておくことが大切です。


7. 30代後半以降・ハイクラスの人は、3社目を入れ替える

ここまで紹介した3社のうち、マイナビ転職エージェントは20代〜30代前半に強いエージェントです。30代後半以降の方や、年収600万円以上を目指す方は、3社目を入れ替えた方が、合う求人に出会いやすくなります。

おすすめの組み合わせ

年代・目指す年収おすすめの組み合わせ
20代〜30代前半リクルートエージェント + doda + マイナビ転職エージェント
30代後半以降、または年収600万円以上リクルートエージェント + doda + JACリクルートメント(+ビズリーチ)

リクルートエージェントとdodaは、どちらもすべての年代に対応しているので、そのまま使い続けます。入れ替えるのは3社目だけです。

7-1. JACリクルートメント:管理職・専門職・外資系に強い

役割:年収の高い求人を、企業をよく知る担当者から紹介してもらう

JACリクルートメントは、管理職や専門職、外資系企業の求人に強いハイクラス向けの転職エージェントです。テレビCMなどで目にする機会は少ないかもしれませんが、オリコン顧客満足度調査の「ハイクラス・ミドルクラス転職」部門で、2026年に8年連続の総合1位を獲得しています。

いちばんの特徴は、1人の担当者が、企業と求職者の両方を担当していることです。

多くの大手エージェントでは、企業を担当する人と、求職者を担当する人が分かれています。一方、JACリクルートメントでは、同じ担当者が企業の採用担当者にも直接会っています。そのため、求人票には書かれていない、求人の背景や企業の社風まで把握したうえで、求人を紹介してくれます。

3-1で、担当者の知識によって、紹介される求人や助言の質が変わるという話をしました。企業を直接知っている担当者がつくことは、この死角を減らすことにもつながります。

こんな人におすすめ

  • 管理職や専門職として、キャリアアップを目指したい人
  • 外資系企業に興味がある人

7-2. ビズリーチ:企業やヘッドハンターからスカウトが届く

役割:自分の市場での評価を、スカウトで確かめる

ビズリーチは、職務経歴を登録しておくと、企業やヘッドハンターからスカウトが届くハイクラス向けの転職サイトです。エージェントとは違い、担当者がつくのではなく、スカウトをきっかけに自分で選んで進めていく仕組みです。

エージェントの紹介を待つだけでなく、どんな企業から、どんな条件で声がかかるのかを知ることで、自分の市場での評価を、担当者の見立てとは別の角度から確かめられます。

料金について

  • 登録は無料。無料でもスカウトを受け取ったり、求人に応募したりできる。ただし、応募できる求人や返信できるスカウトの範囲には制限がある
  • すべての機能を使うには、有料プラン(プレミアムステージ、月5,478円・税込)への登録が必要
  • 有料プランには1週間の無料体験がある。ただし、期間内に自動更新を止めないと、自動で有料プランに切り替わるので注意

まずは無料の範囲で、どんなスカウトが届くかを見てみて、必要を感じたら有料プランを検討すれば十分です。

こんな人におすすめ

  • エージェントの見立てだけでなく、市場からの評価も知りたい人
  • 自分のペースで転職活動を進めたい人

8. よくある質問

Q1. 何社に登録するのがいい?

3社がおすすめです。 比べる相手がいれば、担当者・求人・年収の目安の差が見えてきます。一方で、社数を増やしすぎると、面談や連絡の対応が大変になります。

比べる効果と、管理のしやすさのバランスがいいのが3社です。

Q2. 4社以上に登録するのはダメ?

ダメではありません。 たとえば、3社で転職活動を進めるうちに「IT業界に絞りたい」と方向性が固まったら、IT業界に特化したエージェントを4社目として足すのは効果的です。

ただし、社数が増えるほど、重複応募や連絡の量が増えやすくなります。4社以上を使う場合は、6章の注意点を特に意識してください。また、あまり使っていないエージェントは、退会したり利用を止めたりして、整理しておくと楽になります。

Q3. 転職するか決めていなくても、登録していい?

問題ありません。 「まずは自分にどんな選択肢があるのか知りたい」という段階で登録する人も多くいます。担当者との面談で、転職するべきかどうかを一緒に考えることもできます。

ただし、登録するタイミングは、エージェントによって少し考えた方がいい場合があります。

  • doda、マイナビ転職エージェント:サポート期間に期限がないので、情報収集の段階から登録しておける
  • リクルートエージェント:約3か月での転職を目安にした、短期集中型のサポート。本格的に動き出すタイミングで登録すると、サポートを最大限に活かせる

Q4. 転職エージェントに登録したことが、今の会社にバレない?

エージェントから会社に伝わることはありません。 3社とも、登録した情報を本人の許可なく企業に伝えることはない、としています。

ただし、自分の行動から知られてしまうことはあるので、次の2点には気をつけましょう。

  • 登録するメールアドレスは、個人のものにする:会社のメールアドレスを使うと、会社にメールを見られて知られる可能性がある
  • スカウトを使うなら、今の会社をブロックしておく:たとえばdodaでは、勤務先や取引先など、指定した企業に自分の登録情報を見せない設定ができる

9. まとめ:まず3社に登録して、担当者を比べよう

転職エージェントは、どこか1社を選べば正解、というものではありません。同じ会社でも担当者によって質は変わり、紹介される求人も、伝えられる年収の目安も、1社だけでは妥当かどうかを判断できないからです。

だからこそ、3社に登録して、比べながら使うのがいちばん確実です。

  • リクルートエージェント【量】:求人数が最多。市場の全体像をつかむ
  • doda【安定】:担当者が安定していて、自分で応募もできる。転職活動の軸にする
  • マイナビ転職エージェント【若手・中小】:20代と中小の優良企業に強い

30代後半以降の方や、年収600万円以上を目指す方は、マイナビの代わりにJACリクルートメントを使い、必要に応じてビズリーチも組み合わせましょう。

登録したら、5章の手順で比べてみてください。

  1. 初回面談で、3人の担当者に同じ質問をする
  2. 紹介された求人と年収の見込みを、1枚の表に並べる
  3. 合わない担当者は、遠慮なく変更を頼む

3社とも、登録も利用も無料です。比べる相手がいるだけで、転職活動の見え方は大きく変わります。まずは3社に登録して、最初の面談を受けるところから始めてみましょう。

リクルートエージェントdodaマイナビ転職エージェント
役割量安定若手・中小
登録無料で登録する無料で登録する無料で登録する